FXスワップ派によるFX取引

年末相場と来年の相場展開

11月以降、ドル円は107円台の安値から先週末の113円台まで各国金融機関の信用不安が広がる中でドルを買い戻す動きが強くなっている。
また先週はスイス系銀行のUBSが100億ドルの追加損失を発表したが、米シティグループ同様に中東、シンガポール系のSWF(ゾブリンウェルスファンド)の出資発表が行われており株式市場、為替市場への影響は軽微となっている。

 

今週はクリスマス前の相場と言うこともあり、基本的にはポジション調整に終始する展開を予想するが先週に引き続きドルが強い展開となるのではないか。
ドル円は週末に米消費者物価の結果が予想を上回ったことでドルを買い戻す動きが目立っており、ドル円は113円、ユーロドルは底堅さを見せた1.4520を割り込み1.44台前半まで下げている。

 

今週もポジション調整の動きにドル円は底堅い動きとなる可能性が高いものの、不安材料としては米株式市場が下落傾向を強めているように見え、先週底堅さを見せた13200近辺を下回ってくると再度、株式売り=円買いとなる可能性も残っている。
日経平均株価も日足雲に沿って動いており、頭の重い展開が予想される中で、遅行スパンが陽転の可能性も出ており今週が来春の相場のキーとなる可能性も出始めている。

 

ドル円の動きは一度ネックラインを割り込む場面もあったものの、先週のコメントに近いところで推移していることから当面115円台前半を狙う動きが継続すると思われる。
先週、短期的に下抜け下と思われるユーロドル、豪ドルなどが今週の相場の鍵となりそうであり、年内一杯ドルが堅調な推移を見せる可能性が高い中で、今週はドル円以外の通貨に気をつけるべきかもしれない。

年末ポジション調整

今週火曜日はカナダ中銀、水曜日ニュージーランド、昨日は豪州中銀、欧州中銀、英国中銀、南ア中銀など各国中銀の政策金利が発表され、据え置き予想だったカナダ、英国が利下げを行い、南アは利上げ、その他の中銀は据え置きとなっている。

 

来週水曜日はFOMC、木曜日にはスイスの政策金利が発表される予定であり、今のところ米国の政策金利は0.25%利下げ、スイスは据え置きの可能性が高いといわれている。
米FOMCでは0.5%利下げの可能性も捨てきれないものの、シカゴ購買部協会景気指数など強めの数字を見せる指標もあることから0.5%の利下げの可能性は低いものと思われる。

 

今晩は米雇用統計が発表されることになっており、水曜日のADP雇用統計がかなり高い数字となったことで非農業部門新規雇用者数についても強気の見方が先行している。

 

8月以降、円キャリートレードを中心とした円売りのポジションに対する調整的な円買い戻しが進んでいたが11/26に107.22の安値を見て以来、短期的なドルショートのポジション調整にドル買戻しの動きが強まっておりドル円は111円台までの戻しにつながっている。

 

特に株式市場が落ち着きを見せ始めたことを背景としてドル円のみならずユーロドルでのドル買戻しも入っておりドルは行き過ぎた悲観論の巻き戻し過程となっている。
為替相場は昔から美人投票であると言われており、今回はドルへの同情票、あるいはドル売りに飽きた参加者の年末のポジション調整が進んでいる格好となった。

 

年も押し詰まってくると為替相場では儲かった参加者は手を出さなくなり、儲かっていない参加者が体力のないところで手を出している状態になることから相場が右往左往することが非常に多いといえる。
相場の急激な変動についてはこの2週間は特に注意したいところだ。